上海蟹@成隆行蟹王府 Chinese mitten crab@Cheng Long Xing Xie Wang Fu, Shang-hai, China
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しげPの美食健康ライフ
上海一の繁華街、南京東路にある「成隆行蟹王府」にたどり着く。しかし上海蟹のピークシーズンでしかも土曜日。予約なしで1人で入れるイメージはなかったが、運良く中に入ることができた。
という訳で無事に美味しい上海蟹を堪能してきましたと言いたい所だが、正直そこまで感動はなかった。思えば、上海蟹を食べたのは人生で2度目。1度目は10年以上前に六本木の「中国飯店」で食べたもの。
この時も、こんなものか? と思ったが、今回もそう思った。めぐり合わせが悪いのか?それとも上海蟹自体がそういうものなのか、謎が残った。
前回の話の通り土地勘のない場所で歩きまくりで、タクシーまで使ったがとんだ無駄骨だった。結局「138蟹宴館」は見つからず。
夕方の5時すぎ、一旦上海蟹は諦めたのだが、一縷の望みで「成隆行」を目指す。
どのガイドブックにも載っている有名店。自分の持っている「るるぶ上海」にも乗っていた。
駅からは近いが大通りを一本入った所にあった。どでかい「蟹」の文字は日本語と同じなので遠くからでもわかった。奥に見えているのは上海のシンボル「東方明珠塔」である。
えらい凝った渋い作りだ。
人も少し並んでいた。入れないものと半ば諦めていたが、「テーブルシェアで良いか」と英語で聞かれたので「Yes」と答える。待たずにあっさり中に入れて拍子抜けする。
テーブルといっても10人がけの円卓。既に6人くらいが座っていた。後にカップルが加わり、自分の隣の席以外は全て埋まる。皆2人連れで1人で来ていたのは流石に自分だけだった。
海外旅行で1人で店に入るのは気にならない方だが、中華圏では特に全く気にならない。中国人はそういうことを全く気にしないのが普通だ。
更に後から分かったがそのテーブに座っていた9人のうち6人は日本人だった。
基本的にコースがメインのようだ。
¥388はもちろん、388円ではなく388元(6,000円)。
日本の円は、旧字体では圓。中国のお金も圓。日本では元と書いて区別しているだけの話。
それにしてもメニューに日本語があると本当に助かる。
それにしても、前菜三品、蟹肉入りフカヒレスープ、蟹の足肉とアスパラの炒め物、蟹みそ豆腐、
蟹肉入り野菜の煮込み物、上海蒸し蟹、蟹みそ掛けタンタン面 また蟹みそ掛けチャーハン
蟹みそ入り小籠、デザート、果物。
実に蟹三昧の充実のコースである。これで外れたらおかしいくらいだ。
「掛け」の字はひらがなにしたいし、「面」は「麺」だし、「また」は「または」だろうし、「小籠」は「小籠包」だろうが100%理解できるので日本語表記も海外のレストランの中では優秀だ。
このコースをお願いしたのだが、+α払えば蒸し蟹の量が増えるらしい。388元でも大幅な予算オーバーだし、このコースで食べ足りないということはなかろう。
ビールも頼んだのだが、この店は人はたくさんいるのに対応は極めてスローだった。
にしても椅子が低い。まっいいか。そして割とすぐに
前菜三品がきた。右端のフカヒレもどき?がコリコリして美味い。少し甘いが。
にしても、ビールを飲みながら左端のベーコンみたいなやつを食べたいのだが、再度催促するも対応はスロー。人はたくさんいるんだけどな。結局ビールは来ないので前菜は全て食べてしまった。
この頃、若い日本人のカップルが空いた席に座り、テーブルがほぼ埋まる。このカップル、中々の美女とイケメン。今風の言葉で言うとリア充カップルというやつか。
しかも二人とも中国語で注文していた。特に女の子は上手なようだ。やるな。
うす~いお茶はきたけど、ビールはまだ。
店内の写真を撮っていたら、
蟹肉入りフカヒレスープと、
蟹みそ豆腐がほぼ同時にやってきた。
そして、懸案の青島ビールも。瓶とコップを持ってきただけで注いではくれない。
まあ、良いか。蟹のフカヒレを目の前に結構テンションが上がっていた。
しかし、このフカヒレ、塩分がほとんどない。見た目と違い実にあっさりしている。
蟹ミソは卵黄の味わい。卵黄といっても鶏ではなく蟹の卵なんだよな。
もちろん美味しいが、何か抽象的な美味しさで正直あまり感動はない。
蟹の足肉とアスパラの炒め物も、
実に淡泊な味わい。アスパラはシャキシャキしているが低温調理なのか熱さはあまりなく、こちらも塩が薄い。
二階は個室のような感じのようだ。Web上で「商談でも使える」という情報があったが、納得。
時間が空いたので他の客を観察。自分の隣に女の子2人組がいた。間違いなく高校生以下の現地のようだ。親らしき人はついに顔を見せず。私たち買い物してるからあなたたちはここで食べててね、みたいな感じなのか? ようわからん。
そして、その隣に中年のカップル。このカップルとにかく全く口を聞かない。後に、会計時に2人が日本語で話していたので驚いたくらいで、日本人とはまるで気づかなかった。
蟹肉入り野菜の煮込み物。
チンゲンサイを薄く切ったもの。シャキシャキで美味い。さっきから野菜の旨さは分かるが、またも蟹が淡泊。
ビールがなくなったので追加注文。
そして、
メインがきた。そこまで大きくないが、こんな感じなんですよね?
さて、どうやって食べるんだっけ?
とりあえず、足を取るのか?
とりあえず、足を取って、えいやと正面から開けてみる。
開いた!
味噌あるよ~。
ふー。なんとか食べきった。えっ、味ですか?これも淡泊であっさりしてるんだよな。
喩えていうと出汁は美味しいが、味をつけないで飲みたいと思わないでしょ?という感じ。
そして、坦々麺ではなく坦々面。小ぶりでした。えっ、味?なんかどれも違いがないと言うか。もちろん、美味いですが。
そして、またビールが来ない。「10分前に注文しました」と英語で言うとすぐに来たが、悪びれたところはない。
やれやれだぜ。
ここで隣のカップルの女の子が蒸し蟹を食べつつ「足が美味しい」とか言ってる。えっ、足の中に実があったのか。しまった!食べ損なった。
小籠は普通の小籠包、少し蟹肉入りという感じ。
これで食事は終わりで、
甘い、とろ〜んとした物体。体に良いやつ?これがデザートだったようだ。順番的に。
そしてりんごから水分を取ったような謎の果物。サクサクしてるが、ジューシーさがなく美味しくなかった。
ビールが2というところだけはしっかり確認。間違えて3とか書かれてたらたまらん。
会計は430元(6600円)。この高級店? でこの内容な十分リーゾナブルか。
なんか店内で伝統楽器?演奏が始まった頃に店を後にする。
蟹はそこまで感動しなかったが正直なところか。なんか腑に落ちないのだが。上海蟹に詳しい人がいたらそういうものか聞いてみたいのだが。
「東方明珠塔」がライトアップしていた。コースはすべて少量だったため、そこまで満腹にならず程よい感じにお腹一杯だった。 そして雑技が始まる時間は余裕のつもりが、意外にそうでもないことに気づきあわてて電車に乗った。
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