
マウント・イーデンの噴火口

フェリーから降りて、Britomartへ戻る。マウント・イーデン行きのバス乗り場はTransport Centreの目の前にあった。
外は暗くなりかけていて、雨も少し本降りになってきた。ただバスに乗って着くのだから問題ないだろうと思っていた。これは楽観的すぎた。
マウント・ビクトリアに行った際も「地球の歩き方」の情報は十分でないと思ったが、「マウント・イーデン」に関しても同様だった。7044乗り場でメトロリンクのバスに乗って25分としか書いていない。
さて乗車して25分を越えたあたりから不安になる。どうやら終点で降りればいいという訳ではなさそうだ。隣には高校生らしき女の子が座っていたがスマホのゲームに熱中して声をかけづらい。
30分くらいして道路の右前方に山らしきものが見えた。飛び降りる。
この頃、雨は本降りに。傘を持ってはいるものの、濡れまくる。しかも山らしきもののふもとに着くと道路は私有地のようだった。これはマウント・イーデンではないな。
何とかバス停に戻る。バス停には20代と見えるおそらく中国系の若者がタバコを吸っていた。マウント・イーデンにはどう行くかと聞くと、「ここだ」という。そりゃそうだけど、その頂上にどう行くか聞くと。「行ったことないなぁ」。
それでも、だるそうにスマホで地図を調べてくれた。
10ほど待ってバスが到着した。だいたい降りる辺りは若者から聞いて分かっていたが、念のため運転手にも入り口で降ろしてくれるように頼んだ。
尚、この当たりの写真がないのは雨と、動揺のせいで写真を撮るのを忘れていたから。

バスはこの標識の手前のバス停で降ろしてくれた。これでもう大丈夫だ。

この坂を登って行くようだ。

まあ左だろう。しばらく歩くと、道路が行き止まり。おいおい、またかよ。
前方にバンを止めた集団がいた。10人くらいの中国人の団体である。そのうちの1人の女性が声をかけてきた。
"Do you speak English?" 「英語を話せますか」
"Yes, I do, but I'm lost." 「はい。でも道に迷ってます」
と言うと何も言わずにバンの中に戻っていった。

まあ道らしきものはあるな。昨日よりましか。さて歩くかな。

確かに昨日よりはましだったが、距離がかなりある。山を乗り越えたかと思うと、

まだ続く。

まだ続く。

ようやく頂上。雨のせいで写真がぼけている。

おおっ。これがクレーター、じゃなくて火山の噴火口か。普通に草とか生えるんだな。そういえばマウント・イーデンの説明してなかった。
マウント・イーデン
ニュージーランド北島の都市オークランドの南郊にある丘。標高196メートルの噴火口跡であり、かつてマオリの砦があった。現在は草地が広がり、放牧が行われている。頂上からは市街を一望できる展望地として有名。中腹に英国式庭園がある。
放牧はしてなかった。

入るやつがいそうだな。しかしオークランドでは日本語表記は珍しかった。中国語表記は見かけたけど。

ここは右に行く所だった。道路をそのまま進めば頂上まで着く。
何となく矢印につられたか。冷静に見ると一方通行の標識だが。

バス停に着いて一安心。気が付くとかなりお腹が空いてる。緊張している時は空腹を感じないもの。
オークランド・シティに着いたら夕食にしよう。

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