ヴェルデレイス01
ヴェルデレイス

その上品な女性こそ「ヴェルデレイス」の女主人、ファーガソンさんだった。先ずはわざわざ1時間以上もかけて自分のホテルまで迎えに来てくれたことにお礼を言う。

このケースなら日本でも大感謝だろうが、西洋人の場合、大げさなくらい感謝した方がいい。言葉とジャスチャーで精一杯感謝を伝える。

六人は余裕で乗れそうなベンツに乗せてもらう。勿論乗客は自分だけである。

ファーガソンさん、マダムはとても快活な方だった。年齢は勿論聞いていない。お孫さんがいるということで想像してもらおう。年齢を感じさせないくらい元気で明るい。

ちなみにこの姓だとサッカーファンはマンチェスター・ユナイテッドで長年指揮をとった名将アレックス・ファーガソンを思い浮かべるだろう。それで名前が覚えやすかったのだが、そのことを言うとファーガソン監督のことはあまり知らないようだった。

彼女は予約を入れてからすぐにメールをくれた。何度もメールのやり取りをしていたので、初対面にも関わらず親近感があった。

普通agoda経由で予約したので、直接メールが来ることはないが、B&Bだとこういうこともある。自分は今まで泊まっていた「クエスト・ニューマーケット」には、こちらの要望もあってメールをしているが、少しでも事前にやり取りがあった方が物事が円滑に進む気がする。


これから泊まる「ヴェルデレイス」はB&B。B&BはBed and Breakfastの略で要は朝食付きの宿のこと。イギリスには多くある。日本語に無理に訳すと民宿になるが、実際は民宿とはかなり異なる。

B&Bはいわゆる安宿のことも多い。そういう場合でも朝食はたいてい豪華だ。これがイギリス流B&Bの特徴だ。

またかなり高級な所もある。ここも一泊15,000円以上なので高級な部類に入るだろう。


マダムの英語はいわゆるブリテッシュ・アクセントでとても聞き取りやすかった。典型的なイギリスからの移民組の子孫かと思ったがどうやらそうではないらしい。

彼女はニュージーランドで生まれたが、後にオーストラリア人の夫と結婚。数十年シドニーに暮らしていたらしい。母親が高齢なので、オークランドに戻ってきたとのこと。尚、お母様は近所に在住で90近くになった今も1人で車を運転しているらしい。元気なのは、母親譲りとか。
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オークランドのダウンタウンを抜けて、ハーバーブリッジを通り過ぎる。連日街から眺めてはいたが、かなり長い橋だった。

道路は良く整備されており、渋滞もなく快適。これから行くファンガパラオアは半島なのでちょくちょく海が見える。

通りではバスを見かけない。バスは信用できないとマダムから何度か聞いてはいたのだが、どんな感じか尋ねてみた。なんとバスは土曜日は運行していないらしい。ちなみにこの日は土曜日だった。それでわざわざ迎えにいこうという気になったのかもしれない。

尚、地元の人はほとんど車を持っているとのこと。そうだろうな。

途中10件ほどのレストランや酒屋などが立ち並ぶ商店街でマダムがビールを購入。旦那さんが飲むようだ。自分も一本購入。

そこから数分、計1時間弱の快適な小旅行で「ヴェルデレイス」に到着。

玄関の前に自分の名前が書かれたプレートが掲げてあった。こういうのは嬉しいものだ。

尚、今日の宿泊客は自分だけらしい。

旦那のデイビッドさんに挨拶。細身の方でかなり顔が赤くなっていた。どうやらお酒が入っていたようだ。2,3挨拶を交し二階の部屋に行く。
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Acquarius(水瓶座)ルーム
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おおおっ。非常に可愛いベッドだが、これじゃ1人で来たことを後悔したくなるよね。
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海が絶好の位置から見える。少し横になっていて、気づいたらもう陽は沈みかけていた。
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お風呂はなかった。少しがっかりだが、欧米では普通のことだから驚きはなかった。


昨日の時点では無事にホテルにたどり着けるか心配だったが、マダムのお陰で助かった。

ただこれじゃ明日はとてもオークランド・シティは行けそうもないなあ。まだかなり残っているAT HOPカードのことや、スカイタワーに登れなかったこと、そしてOKギフトショップで買い物ができなかったこと?も残念だったが仕方ないよね。

そういえば、明日は車でこの辺りを案内してあげましょうみたいなこと行っていたな。お願いするか。

オークランド・シティに行くよりファンガパラオアの素敵な景色をのんびり楽しんだ方が良さそうだ。

さて暗くなってきたし、これから夕食に行こう。さっきの商店街にあったレストランかな?