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下に降りたらマダムはいなかった。デイビッドさんにレストランへの行き方を尋ねる。車で通ってきたのでだいたいの道は分かるけど、かかる時間を確認したかった。

「10分。いや7,8分かな?」 とのこと。まあ大雑把でしょう。日頃歩いて行くことなどなさそうだから。まあそんなに遠くないということで。
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外は思いの外暗くなっていた。

行きは分かりやすかった。10分ちょっとで到着。
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おしゃれな店が目に入る。この店は
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「Manly Bar Grill」だ。さっきマダムがオススメと言っていたのを思い出した。ここにしよう。

尚、Manly(マンリー)というのは地名だった。その辺のレストランにもManlyと書かれていたので気づいた。
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無難にビーフ・バーガーにしよう。ラムもあったが明日かな。

ウェイトレスのお姉さんは背が高くて明るい親切な人だった。
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まずは愛するステラ・アルトワ。やはりこの味。生き返る。
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水はやはり無料のようだ。これにも慣れてきた。もしかして日本を除いて初めて?

イギリスも水道水は無料だが、通常は水と言えばミネラルウォーターを持ってくる。
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Wi-Fiが使えたので「ヴェルデレイス」までの地図を調べる。1キロちょっとあったのか。でも道ではWi-Fi使えないよなぁ。
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そしてやはり20分くらい待ってハンバーガー登場。この待ち時間にも慣れてきた。

いかにも美味そうだが、何で何でこんなに黒光りしてるの?
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どうやらビネガーのようだ。これだけは苦手なんだよな。なんやら甘ったるくもある。塩と胡椒でいいのに。
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ポテトは普通に美味しかった。ハンバーガーも黒酢に耐えながらも、他は美味しかったので何とか食べきる。
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とにかく一食20ドルは必要なようだ。1,000円で美味しいものが食べれる日本は素晴らしい。と離れて分かることである。

さて、行きは良い良いだったが、帰りは?
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さきほど目印としてチェックしておいた消防車の前を通り、
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このBed & Breakfastって「ヴェルデレイス」のことだよね。

しかしこの道が思いの他長く、正しい道かどうか不安になる。しかしマダムからこの辺ほど治安のいいところはないと聞いていたので、安全面の心配はしていなかった。

結局一度その写真のところまで引き返してから、もう一度同じ所へ行き直すことになったが、
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暗闇にこの文字。間違いない。
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明かりが見えた時はやはり嬉しかった。

マダムに挨拶。自分の無事の帰還に安心していたようだった。

一回にはバーカウンターがあった。後で気が向いたらいらっしゃいと言われる。

部屋に戻る。やれやれ、それにしても色々なことがあった一日だった。少しネットをやった後に、突然睡魔が襲う。結局一階には行かず倒れたように眠った。