
Blur 「Magic Whip」

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イギリスロックバンドで、しげPも20年以上も大ファンであるブラーの新作は至る所で「香港」を感じることができます。新作とはいっても昨年の4月発売ですが。
このアルバムは一時ほぼ解散状態であったブラーの12年ぶりの新作ということでも話題になりました。
先ずジャケットを見てください。この漢字の意味が分かりますか?
「模糊」は「Blur」。blurは英語で「ぼやける」という意味の動詞、または「ぼやけていること」という名詞ですが、この「模糊」は日本でも「曖昧模糊」という言葉に使われていますね。
そして「Magic Whip」は「魔鞭」。whipは英語で鞭[ムチ]のことです。
そしてこの不気味な迫力がある漢字は標準中国語[北京語]ではありません。香港で使われている広東語です。現在大陸では標準中国語が簡体字が使われているのでもっとシンプルで迫力は感じませんね。
そしてこれらの文字に加えこのアイスクリームの明かり。香港のネオンをイメージしているようです。香港は至るところにギラギラネオンの看板があります。

夜はこういう看板もギラギラ光っています。
アジアでは日本をはじめ割と見かけますが、中でも香港は数といい大きさといい、群を抜いている感じがします。欧米では滅多に見かけない。
では、なぜイギリスのバンドの新作のテーマが香港なのか?ということですが、
2013年の春のツアーの合間となった5日間の休日を使って、香港の九龍にあるAvon Studiosでレコーディングされた音源が元になっているとのこと。これは予定された全く偶発的な出来事だったそうです。
しばらく後にバンド・ メンバーが集結してその香港でレコーディングされた音源に取り組んでいきました。その後、デーモン・アルバーンが香港に再訪し、楽曲に歌詞を付け加え、「Magic Whip」が完成。
ということで、このアルバムはジャケットだけでなく、至る所に香港を感じることができます。2曲目の「New World Towers」は実際に香港にあるらしいし、8曲目の「Ghost Ship」中ではHong Kongという歌詞も出てきます。
Blur 「Magic Whip」
「Park Life」や「Great Escape」の頃の恐ろしいまでにキャッチーでPopな曲は入っていませんが、遊び心にあふれた佳作ばかりで、非常に耳心地のよい作品です。個人的は「Go out」「Ice cream man」当たりがお気に入りです。
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