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ドラゴンズ・バック Dragon's back 龍脊 @香港 Hong Kong

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しげPの美食健康ライフ
 

1. 香港のドラゴンズ・バックとは?

 ドラゴンズ・バックの存在を知ったのはひとりっPさんのこの本。
ひとりっぷ to GO! 香港編 (集英社女性誌eBOOKS)


 香港渡航回数130回!で山ガールでもあるひとりっPさんが、この本の中でドラゴンズ・バックを薦めていたのでかなり気になっていました。

 自分は日頃あまりハイキングに行きませんが、初心者でも気軽に行けそうな雰囲気だったので。 

 
大都会の香港でハイキング!と聞いた時は驚きましたが、香港は知る人ぞ知る自然を気軽に楽しめる所らしいです。そういえば、姉がいつだったか香港の野鳥観察ツアーにでかけたことがありました。自然保護区に行ったみたいです。

 そういえばシーフードを食べに行こうと西貢を調べていた時も西貢がハイキングトレイルの入り口であることを知り驚きました。探せばいくらでも出てきそうです。

 ということで、今回は大自然香港!を満喫してきました。香港のど真ん中にある中環から1時間足らずで気軽に行けるドラゴンズ・バックのハイキングトレイル体験記です。


2. ドラゴンズ・バックの行き方

 まずはディスカバリー香港で行き方調べました。

ディスカバリー香港 ドラゴンズ・バック

 アクセス
To the starting point:
Walk from MTR Shau Kei Wan Station Exit A to Shau Kei Wan Bus Terminus. Take bus 9 or the minibus with the sign 'Shek O' next to the bus terminus. Alight at To Tei Wan, Shek O Road.

From the end point:
Take the minibus or a taxi to Shau Kei Wan. From here, public transport is available to other destinations.


英語ですが、だいたい分かります。ただ日本人は(現地の人も)漢字の方が分かりやすいですね。漢字で書いてあるページがありました。

Travel.jp 香港トレイルの最終ステージ「ドラゴンズバック」

 行き方:MTR筲箕灣(シャウケイワン)駅A3出口前にバスターミナルがあります。9番「石澳(シェックオー)」行きバスに乗り、「土地湾(トテイワン)」で下車。バス停近くにトレッキング道入り口があります。
帰り方:大浪湾(タイロンワン)の駐車場から「MTR筲箕灣」行きの小巴(ミニバス)に乗って終点で下車。あるいは、大通りまで出て、9番「筲箕灣」行きのバスに乗ると、終点のバスターミナルに戻ります。


 要はまずはMTRで筲箕灣駅に行けということですね。筲箕灣はMTRの港島線(青)に載って中環から10駅ほど。所要時間はナビで23分と出ましたがまあ30分と思っておけば大丈夫でしょう。


 余談ですがは筲箕灣行ったことはないけど名前はよく知っていました。トラムの終点駅の一つなので。しかしトラムで行くのは止めましょうね。MTRの3倍くらい時間がかかると思います。


 さて、筲箕灣駅、A3出口を降りるとこんな感じでした。

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 バスターミナルがある駅だったんですね。
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石澳(シェックオー)はもうちょい先のようでぐるっと回ると、IMG_1715
あれが
石澳行きのようです。2階建てバスが二台連なっています!

 実は香港とはいえハイキングなのでミニバスでしかもあまり本数がないのでは?と懸念していましたが、全くの徒労に終わりました。しかもすごい人。

 この日は月曜の午前9時前でしたが、ハイキングに行こうとする客をぎっしり詰め込んでバスは発車しました。

 ドラゴンズ・バックには行くには土地湾(トテイワン)で降りる必要があります。

 降りれるかどうか不安だったので、一応乗る時に運転手に言っておきましたが不要だったかもしれません。というのも電光掲示板で次の停車駅は表示されますし、降りる人もたくさんいたからです。
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 一応念のため、バスの中でスマホの地図をちらちら見ます。動いていてる場所が分かるので安心感がありますね。自分の携帯はSIMフリーのiPhone 6S(キャリアはソフトバンク)ですが、
SIMは日本で買いました。
 
Amazon China Mobile 4G・3Gデータ通信無制限 香港4日プリペイドSIM


4日間使えて600円くらいなので安いです。現地でも買えると思いますが、Amazonで買っておいた方が楽だと思います。1日1Gなので普通に使っている分には余裕すぎるほど。

 ドラゴンズ・バックの一部や地下鉄の中では電波が弱い所もありましたが、香港中で快適に動きました。
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 普通の山道をぐるぐる登っていきます。
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 少しこの写真だと見づらいですが、バスの前方上には電光掲示板で次の停車駅が表示されます。

 土地湾に着く前に一箇所ハイキング客がどかっと降りた停留所がありました。ただ土地湾で降りた客の多かったです。皆さんの目当てはもちろんドラゴンズ・バックのようです。
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 バス停からも海を一望できます。
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 別荘かしら?この辺に別荘を持てる人は香港でもお金持ちでしょうね。ちなみにすごい逆光で今回の写真も逆光で撮った写真が多いことを付記しておきます。
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そしてバス停のすぐ近くにドラゴンズ・バックへの入り口がありました。

 ドラゴンズ・バックへは1公里=Km、1時間とあります。あれっ、全部で3時間とか書いていなかったけ?まあいいやで進みます。後でトタール3時間が正しいことが分かります。

 ちなみに、ここから終点まで水などの販売は一切ありませんでした。トイレも2時間近くなかったと思います。ドリンクや軽食は持っていかないと大変なことになりますよ。

3. ドラゴンズ・バックの入り口(土地湾)から山頂まで-坂は急、景色は絶景

  さて、土地湾からハイキングを開始します。

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 シスター?どうやら女子高生の集団のようです。さすがもとイギリスの植民地だっただけあり、制服もミッションスクールという雰囲気が強いですね。

 しかしこのお嬢様方、付添いの先生(修道女?)の含めて歩くのが遅いです。すぐに視界から消えてしまいましたが、無事に山頂にたどりつけたでしょうか?というのも坂がなかなかえげつなかったからです。
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 なかなかでしょ?しかしご褒美も貰えます。
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ちょくちょくと良い景色が見える場所があります。ホッとする瞬間ですね。
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 ここから絶景ポイントまではもう少しです。
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高台から絶景が広がります。
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 しかし右の方に進むと、
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 結構怖いです。危険の「険」の字が日本のものより更に怖いです。
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 景色は良いし、人がたくさんいるのですが、下を見るとゾッとします。
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 高所恐怖症の自分、この場はすぐに立ち去ります。

 それにしても暑いです。

 この日は2018年4月2日。まだ4月になったばかりというのに香港に来てからまだ半袖しか着ていません。しかもここは遮るものがないので直射日光がすごいです。体感温度は軽く30度超え。

 少し肌が焼けました。女性の方は4月でも日焼け止めは必須かなと思います。
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 頂上までは後少しです。この稜線のことをドラゴンズ・バック=龍の背中と呼んでいるでようか?確かにそう見えなくもないですね。 
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 下にはゴルフコースが見えます。ゴルフはしませんがこんなところでゴルフをやったら気持ち良いだろうな。
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 さあもう少しです。
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 記念写真を撮る人が絶えません、どうやらここが
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頂上です。わずか海抜284mですが、もっと登った気がします。
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ドラゴンズ・バックの頂上から見る景色も最高です。
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案内によると先程の金持ちの別荘がありそうな所はスタンレーだったようです。

4. ドラゴンズ・バックの山頂から大浪湾まで-のどかだが退屈なルート、最後に悪路が

 さて、頂上でのんびりしたかったのでが日光が猛烈です。そそくさとハイキングを再開します。下る階段も楽ではありませんが、上りと比べたら天国です。
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 さて、平地のようなところに戻りました。大潭峡(Tai Tam Gap) と土地湾(To Tei Wan)に戻る所があります。ここが運命の分かれ目?でした。

 実は
大潭峡終点だと思っていました。しかし終点は大浪湾この地点から終点まで2時間ほどありました。標識はちゃんと終点を書いておいてよ。

 自分は京浜東北線ユーザーで大宮と大船を間違えて逆に行ってしまうことがありますが、ここでも同じような間違いをしました。しかし似てるな。

 結論から言うとここまで終点まで
大浪湾に至る道は正規ルート?ですが退屈な道+悪路+2時間だったので、個人的にはここで土地湾に引き返したほうが満足度が高いと思います。

 論より証拠。どういう道か見ていきましょう。
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 平坦な道が延々と続きます。
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 涼しくて最初は良い感じでしたが、延々と続くのでそのうち飽きてきます。おまけに景色も森林の中なのであまり見えません。
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 トイレの標識が見えます。ここが終点だとこの時までは信じて疑わなかったのですが。
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 あれっ?ここに至って異変に気づきます。自分が行くのは
大潭峡ではなく、大浪湾 。しかももう2キロ半ある!ここで終わりだと思っていたのでショックがでかい。
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 トイレはこんな感じでした。日頃はトイレが近いのですがたっぷり汗を放出したせいかそれほどでもありません。
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 気をとりなして大浪湾を目指して歩きを再開します。すると山道ではなく道路。車は全然通りませんがこのような道路が延々続きます。
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  つまんねー。飽きる、いい加減疲れてきます。
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 またまたトイレの標識。ようやくこれで終わりか?
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 終点のような感じが漂ってきすが、
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 なんとまだ1.5キロあります。ひょえー。
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 ここからまた山道に入るとなぜか突然人が増えます。
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とんでもない悪路でした。なんかのケーブルはあるし、石が適当に分散されていてなんか足下に響きます。普通のウォーキングシューズだったのですが、役者が違ったか?というようなゴツゴツ道です。

 この悪路が続きかなりのエネルギーを消耗しました。
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 サーフボードが見えます。大浪湾。浪=波ということで、ここはサーフィンのメッカだったようです。香港とサーフィン。ここに来なければ決して結びつかなかったでしょう。
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 ここで休むという選択肢もあったのですが、町に戻って確実に美味しいものを食べたいという気持ちが勝ちます。店のおばさんにバス停を尋ねると更に上とのこと。
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 緩やかな坂ですが、もう着いたと思っていたところだけにだるいです。
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iPhoneの万歩計を見ます。歩数は15,000歩弱ですが、上がった階数が56階!とあります。
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 上ではミニバスが待機していました。おじさんが手招きしてくれるのにすぐに分かります。しかし人はかなり乗っているのになかなか発車しません。どうやら全員乗るまで発車しないようで5分ほど中で待ちました。

 このミニバスは途中では停車しないようですごい飛ばします。しかし揺れもひどい。西貢に行った時もミニバスに乗りましたが、ミニバスの旧車両は揺れがひどく快適な乗り物ではありません。

 筲箕灣駅に着きます。このバスはオクトパスカードには対応していないようで、いくらかかるか少しだけ不安でしたが10香港ドル(150円)程度でした。行きはもっと安くて5香港ドルくらいでした。香港の交通は何でも安いのが良いですね。

5. ドラゴンズ・バック ハイキングトレールの全体的な感想

 ドラゴンズ・バックの頂上に行くルートは坂が多くて大変ですが、一方で絶景を見れるという飴と鞭がワンセットで良かったと思います。

 しかし途中の分岐点からは飴はなかったなぁ。2時間も歩きましたが、最後はすごい悪路だし。

 今後ドラゴンズ・バックに行かれる方はもしかしたらトレッキングシューズの方が良いかもしれません。香港のハイキングでトレッキングシューズとかいかにも大げさですが、最後の道は普通のウォーキングシューズでは不十分に感じました。

 それでも、中環から1時間もかからずに行けて、電車バス代も安いし、かなり気軽に楽しめるハイキングだと思いますよ。

 あとは、途中でも分岐点がいくつかあったし、この付近だけでもハイキングとレールがたくさんありそうです。

 香港に行かれる方は是非、ドラゴンズ・バックも候補の一つに入れてみては?


香港 (ブルーガイドわがまま歩き)