iceland-1042408_1920
アイスランドのとある教会

   にほんブログ村 旅行ブログ 海外旅行へ
いつもクリックありがとうございます(^^)

東京たべある記

さて今回は前回に続き欧米に限定して、その「美味しい国、不味い国」の理由を考えていきたいと思います。

食べ物が美味しいであろう欧米の国=ラテン系国家
イタリア、フランス、スペイン、ポルトガル

食べ物が不味いであろう欧米の国=主にアングロ・サクソン系国家
アメリカ、イギリス、ドイツ、オランダ、北欧諸国


 1つ目の理由は地理的なもの。地理的に食料に恵まれたラテン系国家と、地理的に農耕に適さないイギリスやドイツとの対比し、食に対する考え方が大きく違ったのでは?というものでした。2つ目の理由は宗教です。

2. 宗教的な理由

 同じキリスト教とはいえ、カトリックとプロテスタントは大きな違いがあります。プロテスタント[Protestant]自体の意味は抗議する人という意味です。現在でも英語のproest「抗議する」は普通に使われる単語です。

 プロテスタントはローマ・カトリックの腐敗に「抗議する」ことから始まった、一六世紀以来の新しいキリスト教の流れです。ここでいう腐敗とは贖宥状(しょくゆうじょう)が有名ですね。

 免罪符とも訳されますが、簡単に言えば、罪を犯しても教会にお金を払って贖宥状を買えば罪が許されてしまう訳です。

 ルターがこれを批判したことがきっかけとなり、堕落したキリスト教会に対する革新運動に発展し、プロテスタントがカトリック教会から分離した。このあたりのことは「宗教改革」として高校の世界史で習いますね。

 こういう生い立ちも大いに関係していると思うのですが、プロテスタントの国は一般に禁欲的[ストイック]、質素・倹約を重んじるなどとよく言われます。

 1620年にイギリス国教会の弾圧を受けた清教徒たちが、メイフラワー号に乗ってアメリカに渡ったのが、ヨーロッパによるアメリカ植民地政策の始まりなと言われますね。

 この清教徒=ピューリタン[puritan]は質素・倹約で知られています。英語のpuritanを辞書で引くと「厳格な人」という訳語も出てきます。

 ざっくりまとめると、プロテスタントの国は質素を重んじる。質素を重んじるのだから食べ物にはさほど関心を示さないと言ってよいと思います。


 一方で、カトリック国は一般に享楽的とも言われます。これも理由を考えると、第一に歴史的な背景が浮かびます。例えばローマ帝国は多くの奴隷に支えられ、古代ローマ人は働く必要もなく贅沢三昧。食べ物に関しても飽食の限りを尽くしたことは有名ですね。

NAVAR まとめ 史上空前の快楽都市「ローマ」がメチャクチャすぎる

現在のラテン人たちも、元々食を楽しむというのが彼らのDNAの中に刻まれているのではないでしょうか?

こんな感じでまとめると、


食べ物が美味しいであろう欧米の国=ラテン系国家=カトリック国=享楽的
イタリア、フランス、スペイン、ポルトガル

食べ物が不味いであろう欧米の国=主にアングロ・サクソン系国家=プロテスタント国=質素
アメリカ、イギリス、ドイツ、オランダ、北欧諸国



学術的な正確性は求めないで下さいね。ただ大きな誤りをご指摘下さると嬉しいです。

その他、ご意見がありましたら遠慮なくお寄せ下さい。

ちなみに最初の写真はアイスランドのとある教会ですが、質素だと思いません?アイスランドもプロテスタントの国です。

 教会はカトリックの国の大聖堂は豪華絢爛、プロテスタントの国は大聖堂でも質素ですから、観光するなら断然カトリックの国の教会の方が楽しいです。