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カレーはイギリスの国民食?

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東京たべある記

 さて、イギリスはロンドン編の続きです。留学して数日で「ぐちゃぐちゃご飯」 「くそ不味いサンドイッチ」というイギリス料理の洗礼を受けたしげP。早くもお先真っ暗です。

 今回はこの苦境をなんとか乗り切った話を少しずつしていきたいと思います。

 当面を何とか「ピザエスクスプレス」でしのいでいたしげP。数日後のとある授業中に先生から、イギリスに来た印象を尋ねられ真っ先に「食事に困っている」と前回のような体験談を話した所、大受けです。

イギリス人は自虐的な笑いを好むということはまだ、この時点では知りませんでした。

 そして、多くの生徒が同意して自分の意見を言い出します。日本人や、韓国人をはじめ、特にイタリア人が文句を言っていたように記憶しています。美食の国から来た彼らにとっては、あのようなサンドイッチを食べるのは地獄でしょう。

 その時、先生は1つの解決策を教えてくれました。「インド料理」を食べろという言うのです。イギリスのインド料理に外れはないと力説されました。

 実は留学先をイギリスに決めたきっかけは、その一年くらい前に買った「Newsweek 日本版」の記事がイギリス特集が大きなきっかけでした。

 その記事には、「イギリス料理は悪くない。特にカレーは最高だ」というようなことが書かれていました。先生の話を聞いてそのことを思い出しました。

 インド料理か。少し困ったなと思いました。というのも、日本ではあまりインド料理を食べたことがなく、その時もやたら辛いという印象があったからです。現在でこそ、激辛を除けば辛いものは大好きですが、当事はあまり辛いもの慣れしていませんでした。

 激辛だったらどうしようという恐怖がありましたが、背に腹は代えられません。早速、その夜、下宿のあったアールズコート駅付近を探索します。

 ちなみに、当事はインターネットはありましたが、まだまだWeb上の情報が少ない時代で留学中はほとんど利用しませんでした。

 よって、全く情報がなかったのですが、メイン通りを少し離れた所に良さそうな店を発見しました。店の外に「Dinner Set」という看板があり、確か7ポンドだったと思います。

 当事、1ポンドは200円ほどで1400円ほどですが、マックのセットでも5ポンドですから、物価の高いロンドンでは手頃な値段でした。

 7ポンドのセットは確か、カレー、ナン、タンドリーチキンだったと思います。カレーは選べましたが、無難にチキンカレーにしたと思います。

 これが大当たりでした。カレーは全く辛くないけど、スパイスが効いていて十二分に美味く、焼きたてのナンは最高で、少し辛いタンドリーチキンも良い味付けでした。

「これで何とかなる。助かった。」と思いました。大げさでなく、心の底からほっとしました。


それ以降留学中は何度もインド料理屋のお世話になることになります。

 これからロンドンにに行く予定がある方。食べるものに迷ったら「インド料理屋」です。余程運が悪くない限り外れはありません。店の数も多いので比較的簡単に見つかると思います。

次回からはロンドンで、インド料理以外にイケる食事の話もしたいと思います。