モーニング・グローリー
OASIS "(What's the story) Morning Glory?"

何千回と聞いた名盤中の名盤。自分を「絶対イギリスに行こう」と思わせてくれたアルバムです。

   にほんブログ村 旅行ブログ 海外旅行へ
いつもクリックありがとうございます(^^)

東京たべある記

「美味しい国不味い国」でインド料理の話を書いた時に少し話がでてきました、「Newsweek」誌のイギリス特集。この雑誌はイギリスに留学するきっかけを作ってくれました。

美味しい国不味い国 (その6)

 その中でも当事イギリスで流行っていた「OASIS」については多く記事がさかれており、「イギリスに行くならイギリスで流行っている音楽を聞いておこう」と軽い気持ちで買った冒頭のアルバムが人生で最高の名盤であったことについては、Newsweekにはいくら感謝してもしきれません。

また、インド料理を食べるきっかけも作ってくれたことも感謝したいです。

 しかし、良い話だけではありません。その特集には「モダン・イギリス料理」がすごいなる特集も組まれていました。なんでもそれは、ヨーロッパ料理とアフリカ料理が融合したこの世にも素晴らしい料理だというのです。

 この記事の切り抜きをを英国滞在中に大事に抱えていた自分は姉を「ロイヤルチャイナ」に連れていった次の日、翌日帰国する姉を喜ばせようとNewsweek推奨の「モダンブリティッシュ」の最高峰なるレストランに行ったのですが。。。

 会社員を辞めて英語圏へ留学する決意はしていたもの、どこに行くかはまるで決まっていませんでした。周りに同じような境遇の人はおらず、また今ほどWeb上での情報があふれていたわけでもありません。

 ただ、アメリカは避けようと思っていました。治安に不安があったし、国際舞台でのあまりに傲慢な態度が目立ち急速にアメリカから興味を失っていた時期でもあったからです。かつてはアメリカに憧れていた時期もあったのですがね。

 なので、最初に行こうと思っていた場所はカナダあるいはオーストラリアでした。平和そうで自然が多くて良いかなと。どちらにしようか日々悩んでいたところに目にしたのがNewsweekの英国特集だったのです。

 そこで初めて知ったのが「OASIS」の存在でした。ちょうど伝説になっているネブワースの2日間の野外ライブで25万人を動員した頃で、イギリスでは「ビートルズ以来の衝撃」といった内容だったと思います。

 そこで冒頭のアルバムを買い、イギリスの若者と同様に大きな衝撃を受け、即座に留学先は英国に変更されました。それまでイギリスは「かつての大国、今は終わった国」と思っていたのでさほど興味がなかったのですが、一瞬でその価値観が変わるほど、そのアルバムの存在は大きかったのです。

 それはともかく、その記事内で強調されていたのが、「イギリスの食事は不味くない」といった内容でした。その1つの理由がが今やイギリスの「国民食」となったインド料理。そしてもう1つが冒頭で述べた「モダン・イギリス料理」という訳です。

とにかく絶賛されていました。何件かの店の名前をあげ、シェフの独創性を褒め称えています。

 今なら欧米人がこのようなことを言っても一笑に付すだけですが、当事はまだ愚かにもNewsweekという雑誌の権威を信用していました。

しげPの美食健康ライブ 「マンゴーツリー」 バンコク マッサマン・カレー

 上記の記事ににCNNの選んだ世界の美食ランキングベスト10を載せましたが、笑うしかないようなランキングです。この記事だけから判断しても彼らが
味盲なのは間違いないでしょう。(笑)


さて、Newsweekを100%信用していたしげPは姉のために店の予約を取ります。場所はノッティングヒルのようです。

 ノッティングヒル[Notting Hill]はロンドンでは高級住宅街と思われているところです。後年には「ノッティングヒルの恋人」なるハリウッド映画が公開されたほどです。

 ちなみにこの映画見ていないですが、原題はシンプルに「
Notting Hill」。噂ではあのサッカーのスーパースター、ベッカム様の別宅や、アメリカ人なのにロンドンに住んでいるという変わり者マドンナ様の家もあるといいます。

 さて、そのノッティングヒルにあるモダンブリティッシュの最高峰のレストラン、当事写真を撮る習慣がないので写真もなければ、名前すら全く覚えていませんが、駅からかなり離れた高級住宅街の一角にありました。

東京にも看板1つない意外な店があったりしますが、まあそんな感じでした。

当然、内装などはアートぽいおしゃれな場所だったのですが、そこで食べた料理は。。。


 かなり昔なので、詳細が思い出せないのですが、一言でいうと奇をてらっただけの料理でございました。見た目だけは写真を撮らなかったのが惜しまれますが、味に関しては不問という感じでしょうか。

魚や肉もそれまま食べれば美味しいようなものを、得体のしれない調味料で台無しにした、そんな感じでした。

 日頃、そこそこ会話の弾む兄弟の間にも気まずい沈黙が流れます。「こういうのが美味しいのかな?」などと無理に話をしますが、最高峰に連れて行くと言った手前、バツが悪いことこの上ありません。

会計は姉が払ってくれましたが、確か一人2万円はしたはずです。

 ただ、姉は悪気のない弟の不始末?根に持つようなタイプでなかったのに救われました。確か「こんなこともあるさ」で終わりでございます。姉の寛容さに救われました。

 ただ、Newsweek誌で世界に発信されたレストラン、絶賛の嵐だったレストランが、ここまでひどいとは夢にも思いませんでした。さすがにイギリスでございます。

 なお、その後ピカデリー・サーカスのあたりに手頃なモダンブリティッシュの店を見つけました。あまり王道な感じの料理でなく個人的にはイマイチでしたが、周りの女子の人気が高く何度か行きました。

 ただ、もうカジュアルなモダンブリティッシュはともかく、「最高峰のモダンブリティッシュ」は懲りごりです。。。

 
OASIS "(What's the story) Morning Glory?"
リマスター版でどうぞ!